男役

こんにちは、カリーナです。

先日、某ブロガーが書いた「歌下手ジェンヌが歌劇団のトップなのは駄目」という主旨の記事について、私は猛烈に批判しました。(記事はコチラ)

明らかに、歌が苦手な柚香光さんに対する嫌味でしかない記事でした。
珠城りょうさん、真風涼帆さんへの悪意も感じました。

「歌下手は歌劇団トップ失格」というような論法でいくなら、ビジュアル重視派の私的には「容姿がイマイチで低身長のジェンヌは、トップ(男役)失格」というような記事も書けてしまうんですよ。

私は、そのような記事は書きませんけど。
でも、あれを読んだ他のブロガーが、仕返しにそういう記事を書かないとは言い切れません。

多くのブロガーは、「歌の技術ならいくら叩いてもいいや!」とばかりに、歌唱力ばかり叩きます。
全てが完璧なジェンヌなんていないのに、歌唱力だけピンポイントで叩くのは何故なのでしょうか?


ジェンヌ叩きの時に叩かれやすい部分や、あまり叩かれない部分について、色々と考えてみました。



全てが完璧なジェンヌなんて存在しない!

当たり前の話をしますけど、容姿や技術、全てが完璧に揃ったジェンヌなんていません。

なんかね、「歌唱力は歌劇団に必須だ」とよく言われるんですが、それを言うなら素敵なビジュアルは男役に必須だし、ある程度の身長も男役に必須ですよ。
カッコ悪い男役なんて、わざわざ観に行きたいと思いませんから。

手足が長くて小顔で、スタイルが良ければなお良し。
顔の造形も素晴らしければパーフェクト!

しかし実際には、そんなジェンヌはいないのです。
ビジュアルが、男役としては恵まれていないトップスターが、今までだって何人もいました!

歌が上手ければ、身長などの他のどこかがダメだったりします。
容姿が完璧なら、歌やダンスが欠点だったりします。
誰にでも認められるような、完璧なジェンヌなんていません。断言します。




歌唱力叩きはOKで、容姿叩きはNG?

気になるのは、「歌唱力ならいくら叩いてもOK」というような風潮があることです。

歌劇団なんだから当然だろう」という声が聞こえてきそうですが、「宝塚らしいキラキラビジュアルだって同じくらい重要だ」と言い返してやりますよ。

ブログに限って言うと、容姿叩きはあまりされないようです。
人気ブログの管理人の贔屓が、容姿に恵まれていないので、あえてそういう記事を書かないだけかもしれません。
自分の贔屓が傷つくもんね。

逆に私は、贔屓がゴージャスな容姿をしているものだから、常に容姿を褒める記事ばっかり書いていますけど。

何が理由なのかはハッキリしませんが、大っぴらに容姿叩きをするブロガーはあまりいません。
「○○さんは低身長で顔も不美人だから、男役っぽくない!トップにふさわしくない!」なんて書いたら、大炎上するからでしょうか?
まぁ、炎上しますね。断言します。

歌も容姿もそうだけど、人によって評価基準は様々。
不美人か、歌が上手いか、そんなのも感じ方は色々!

「誰が見ても平均点以上の実力(容姿)が欲しい」と言ったところで、それを測る明確な基準なんてないんです。



容姿叩きが皆無なわけではない

宝塚歌劇団のジェンヌにとって、大事なものって何でしょう?

歌やダンス等の技術。
娘役なら、可愛らしい容姿。
男役なら、高身長でカッコイイ容姿。

どれも大事なんですが、重要視されがちなのは、やっぱり「歌やダンスなどの技術」の話。
歌が上手いジェンヌが人気スターになるとも限らないのに、やたらと歌ばかり重要視されています。
ビジュアル最強でチケット爆売れみたいなジェンヌがいても、多分この傾向は変わりません。

容姿は好みの部分も大きいし、叩くのはマナー違反っぽさがあるので、あまり叩かれないのかな?

しかしTwitterでは、容姿を叩いている人をたまに見かけます。
容姿叩きをする人は少ないけど、する人は確かにいるんです。

あと、私のブログのコメント欄で読んだのですが、某トップさんは容姿をかなり叩かれているそうです…。
そのトップさんのファンの方からのコメントだったので、おそらく真実なのでしょう。

私はビジュアル重視派だけど、そのトップさんを見て「不美人!」なんて思わないんですけど。
感じ方の違い、としか言いようがないのかもしれません。

私は「宝塚にビジュアルは必要無いという嘘」なんて言わない

問題となったブログ記事のタイトルが『宝塚に歌唱力は必要無いという嘘』だったので、ビジュアル重視派の私が記事を書くなら、記事タイトルは『宝塚にビジュアルは必要無いという嘘』になります。

不美人で、低身長で、スタイルの悪いジェンヌを叩く内容になりますね。
見た目が整ったジェンヌを褒めたたえ、ビジュアルに難のあるジェンヌを名指しレベルで叩く。
そして「宝塚の男役なら、美人で高身長でなければならない!」と決めつけます。


そんな記事を私が書かないのは、
・色んなニーズがあるので、容姿の欠点を部分的に叩いても意味がないから
・宝塚は容姿よりも歌を重視する人がアツい?から
・容姿叩きはお行儀が悪いと、個人的に思うから
です。




そして私は、基本的に、タカラジェンヌに超絶不細工はいないと思ってます。
目が小さくて鼻が低くても、透明感があったり、愛嬌があったり、顔に覚えやすい特徴があったり…。
それはそれでいいと思うんです。
スタイルに難アリでも、それに合った役をすればいいだけのこと。

ビジュアルを執拗に叩いている人を見ると、「そこまで叩くほど酷いかしら?」といつも思います。
私は多分、スタイルがよくて美しいジェンヌに惹かれはするけど、だからといってそれ以外のジェンヌに悪口を言う気は起こらないんですよ。

自分が好きなジェンヌのことを、ただひたすらに愛でてればいい。
わざわざ嫌味ったらしい記事を書いて、叩く必要なんてありません。


誰かを叩くとブーメランで返ってくるのでご注意を

これは誰にでも言えることなんですけど、誰かを叩くと、必ず自分に返ってきます。

あなたが叩いているその人は、あなた以外の誰かの贔屓。
その“誰かの贔屓”を叩けば、あなたの贔屓もブッ叩かれる。
やり返し、やり返されの繰り返しになります。嗚呼、むなしい。

技術について、真正面から評価・評論する記事ならばいいと思います。
そうでなければ、舞台の評論家という仕事がなくなってしまいますもの。

でも、いやらしい構成の文章で、特定のジェンヌを叩くのはいけません。
(今回の件でいえば、あえて柚香光さんの名前を出さずにネチネチ叩いているのがタチ悪い)


というか、柚香光さんを叩くことで、あの人の贔屓がどんな得をするというのだろう…?
ワカラン。


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