PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-

こんにちは、カリーナです。

花組公演 『PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-』の配役が発表になりましたね。

貴族だらけだし、名前が似てるのばっかりだし、配役を見ても「???」という人も多いのではないでしょうか?

おまけに、歴史上のアレコレの事情で、ヒロイン不在です。
その理由は後述します。

この記事では、簡単に「この役はこんな人!」という解説をしたいと思います。
…とは言っても、私は歴史の専門家ではないので、あくまで参考程度にお願いします




花組『PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-』配役決定

聖乃あすか主演『PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-』のキャストは、こちらから確認できます。




まさかのヒロイン不在!?

確かに登場人物を見ると、聖乃あすかさん演じるヘンリー・テューダーの、奥さんの名前がありません。
この奥さんとは、ラブロマンス的な経緯が特になく、政略結婚だったようです。
そのため、ヒロイン不在で、本格的な歴史モノになるのかも!

2番手は、グロスター公(優波慧)でしょうか?

ただでさえよく分からない配役一覧なのに、さらによく分からなくなってきたぞ。


薔薇戦争について超ザックリ解説してみる

『PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-』は、15世紀イングランドで起こった、王冠の取り合い戦争である“薔薇戦争”を描いた作品になるようです。

ランカスター家が赤薔薇、ヨーク家が白薔薇を紋章にしていたので、薔薇戦争と呼ばれています。
王座の取り合いなので、王様がコロコロ変わります!!

ランカスター家とヨーク家の争いですが、それ以外の貴族たちも大勢登場。

同姓同名が多いし、名字がバラバラで分かりにくいけど、予習していけば多分慣れる…!




登場人物についてザックリ解説!メインから脇役まで

配役一覧を見て、「何だこれ!?」となってしまった人向けの、超ザックリとした解説です。
登場人物について、簡単に説明をつけてみました。

※この時代は、父子で同姓同名だったりするので、もし間違ってたらゴメンね!


◆ヘンリー・テューダー(聖乃あすか)
リッチモンド伯ヘンリー・テューダー。
創作物とかでは若干マイナーだけど、今作の主役。
ランカスター家の血を引き、薔薇戦争で最終的に勝利し、テューダー朝を開いた人。
のちのヘンリー7世。


◆グロスター公(優波慧)
いわゆる“リチャード3世”、グロスター公リチャード。
おそらく薔薇戦争の創作物などでは、一番くらいに有名。
史実では「せむし」というハンデがあったが、宝塚では設定変更されそう。
一度は王になるが、リッチモンド伯ヘンリー・テューダー(聖乃)との闘いで戦死する。


◆ヘンリー・スタッフォード(希波らいと)
バッキンガム公。
ヘンリーさんが多いので、「バッキンガムさん」と覚えたほうがいい人。
グロスター公の腹心。
グロスター公を王にするために暗躍しまくった。


◆ケイツビー(峰果とわ)
グロスター公の腹心。
ヘイスティングス卿の部下っぽい立ち位置の時もあったらしい。


◆エドワード4世(羽立光来)
グロスター公の兄。
当時の王であるヘンリー6世を捕らえ、自分が王になったが、若くして急死する。
とにかく女好きで、王妃エリザベス・ウッドヴィルとの結婚前に、別の女性とも勝手に婚約していた。
その言動が災いして、彼の死後に大きな動きがあり、グロスター公が王となった(詳しくは後述)。


◆ヘイスティングス卿(冴月瑠那)
グロスター公の兄、エドワード4世(羽立光来)の腹心っぽい人。
邪魔者のウッドウィル家の排除に成功したものの、グロスター公に見限られて処刑されてしまった。
おそらくイケオジ系。


◆マーガレット・オブ・アンジュー(万里柚美)
ヘンリー6世の王妃。
難病持ちのヘンリー6世の代わりに、政治の実権を握っていた。
ヘンリー6世がロンドン塔に幽閉された後、祖国フランスに送還されて死去した。


◆アン・ネヴィル(美羽愛)
ヘンリー6世の息子(ランカスター家)と結婚したが未亡人となり、その後グロスター公(ヨーク家)と結婚することになった、かなり大変な人。
グロスター公とは、幼いころから親交があった。
最終的に王妃になったが、結核で亡くなった。


◆クラレンス公(愛乃一真)
クラレンス公ジョージ・プランタジネット。
エドワード4世の弟で、グロスター公の兄。
色々あって死ぬ。


◆イザベル(星空美咲)
アン・ネヴィルの姉(妹説も)であり、クラレンス公の妻、イザベル・ネヴィルのことか?
もしかしたら、この作品オリジナルのイザベルさんかもしれない。
「ネヴィル」という名字がついてないのが謎。


◆マーガレット・ボーフォート(春妃うらら)
ヘンリー・テューダー(聖乃)の母親。
13歳の時にヘンリー・テューダーを産んだ。
4回結婚しており、初婚はなんと7歳の時!
4人目の夫はトマス・スタンリー。


◆トマス・スタンリー(一之瀬航季)
◆ウィリアム・スタンリー(芹尚英)
ヘンリー・テューダー(聖乃)の親族。
日和見主義で、ランカスター派とヨーク派の両方と繋がりを持っていた。
この2人は兄弟で、トマスが兄、ウィリアムが弟。

トマス・スタンリーは、ヘンリー・テューダーの母親が再婚したため、ヘンリーの継父にあたる。



◆セシリー・ネヴィル(真鳳つぐみ)
エドワード4世と、クラレンス公、グロスター公(リチャード3世)の母親。
この3人は兄弟なのだ!





キーパーソン!?スゴツヨ王妃エリザベス・ウッドウィルとその周囲


エリザベス・ウッドウィルは、エドワード4世の王妃です。
この人の周囲が、色々と凄いので、見出しを分けちゃいました!


◆エリザベス・ウッドヴィル(華雅りりか)
超したたかな、エドワード4世の王妃。スゴツヨ。

はじめはランカスター派のジョン・グレイと結婚し、2人の子供をもうけた。
しかしジョン・グレイの戦死後、色々あってエドワード4世に近づいたところ、なんと気に入られてしまい、未亡人からヨーク家の王妃に!そいつ、旦那を殺した家の男やで

結婚後に子供を10人産むだけでなく、自分の親族をどんどん王宮に呼び寄せ、権力を持つ。

しかしエドワード4世が、前述のとおり他の女とも婚約していたため、重婚扱い(=結婚は無効)となり、王妃ではなくなってしまう。
(そのため、王子たちは庶子扱いになり、グロスター公が王となった)

波乱万丈すぎて全部は書ききれないけど、ピンチに陥ると、寺院や僧院に引きこもりがち。

また、エドワード4世との間に生まれた娘エリザベス・オブ・ヨークは、ヘンリー・テューダー(聖乃)の妻になる。
これは、マーガレット・ボーフォート(春妃うらら)との契約で決まっていた結婚だった!

そのためラブロマンス要素は皆無→ヒロイン不在ということ…みたい。


◆トマス・グレイ(海叶あさひ)
◆リチャード・グレイ(翼杏寿)

エリザベス・ウッドウィルと、最初の夫ジョン・グレイとの間に生まれた子供。
色々あって、たぶんグロスター公に殺される。

貴族だらけで結構面白そう

ザックリ解説とはいえ、頭がこんがらがってしまいそうですよね!

でも、「主役から見て、彼と彼はこんな関係」「グロスター公から見て、彼はこんな人」というように覚えれば、結構覚えられると思います。
歴史が苦手な私でも、ある程度は覚えられたので大丈夫!

なんだか華やかな、素敵な舞台になりそうです!
貴族たちの衣裳が豪華そうですね♡

配信観れたら観たいと思います!


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くわしくはコチラの記事をご覧ください↓




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