柳生忍法帖


こんにちは、カリーナです。

先日、星組で『柳生忍法帖』が上演されることが決まりました。

この作品自体はとても人気があり、素晴らしい完成度の作品らしいです。

しかし問題は、残酷で、男性向けのエロティック&グロテスクな表現が多すぎるということ!

『柳生忍法帖』の原作を読んでみた星組ファンの方々が、「どうしてこんなものを上演するんだ!」とお怒りでした。

考え得るメリット:男性客も呼び込める
考え得るデメリット:女性客が嫌がる。宝塚のイメージも悪くなる!

ウーン、あまり歓迎はできないなぁ。



『柳生忍法帖』は男性向けシーンが多い!

『柳生忍法帖』は、女性向けではなく、男性向けのシーンが多い作品です。

漫画版は、青年漫画のカテゴリですね。
(少年漫画よりも、ターゲットの年齢層が高め)

私は実際には読んでいないのですが、かなり過激で、残酷な描写が多いようです。
詳しくはTwitterで検索してみてください。
実際に読んだ方々の感想が出てきます。

女性が被害に遭うシーンもあるそうで、不愉快に思った人もいたみたいです…
これを読まないといけないジェンヌも大変だ!!

宝塚で男性向け作品を上演するメリット:男性客も呼び込める

明らかに女性向けの宝塚歌劇団で、なぜ男性向け作品が原作の演目をやるのか!?

一番大きなメリットは、男性客を呼び込めるということでしょう。

今、宝塚は、空席が目立つ状況です。
今までと同じ客層ばかり狙っていたら、お客さんはそれ以上増えません。
減る一方になります。

そこで「そうだ!男性客も呼び込もう!」と考えたのではないでしょうか?
雪組のシティーハンターも、明らかに男性客を見込んでいますよね。

himawari_1

宝塚で男性向け作品を上演するデメリット①女性客が嫌がる

男性向けで残酷表現…。
この時点で「観に行きたくない」と感じた女性のヅカファンは、少なくないのでは?

単純に、嫌悪感が湧き上がってくるんですよね。
生理的なものかもしれません。


宝塚で男性向け作品を上演するデメリット②宝塚のイメージが悪くなる

『柳生忍法帖』は、実際に上演されるとなれば、かなり内容を書き換えるでしょう。
エロティック&グロテスクなシーンはほぼ削られ、そこまで変な内容にはならないはずです。

でもそれなら、似た感じのオリジナル演目でもいいんですよね…。
しかし演目のタイトルは『柳生忍法帖』のままです。


宝塚のポスターで『柳生忍法帖』と書かれていたら、それを見た人は「え~、宝塚ってああいうグロいのもやるんだ」と思うでしょうよ。
一般人は、ポスターだけで判断しますから。

「文句は見てから言って!プンプン」なんて怒ったって、どうしようもないのです。
実際の中身がどうであれ、「宝塚はすごくグロいのも上演する」というイメージが付いてしまうかもしれません。


宝塚に男性向け作品は合わないと思うよ

『柳生忍法帖』の原作に文句があるわけではありません。
“宝塚歌劇団で、『柳生忍法帖』を上演する”というところが問題なのです。

これがもし、東京グランギニョルで上演!とかだったら、何も驚きませんが。
(この例えは適切なのだろうか…)


雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の時も、「こんな残酷な原作のを上演するの~!?」と思ったんです。
当時の記事を置いておきますね。



いくら宝塚マジックでお砂糖をまぶしても、どうにもならない原作があるということを、宝塚は知った方がいい。

個人的には、ワンスは失敗だったと思います…



ms_1