こんにちは、カリーナです。
昨日、スカステで『龍の宮(たつのみや)物語』が初めて放送されました。
私は劇場に観に行っていないし、DVDなどの円盤にもなっていないので、今回初めて映像で見ることができました。
ということで、『龍の宮物語』のザックリとした感想です。
・音楽がとても綺麗
・みんなの演技力がすごい
・伏線張りがしっかりしているので、考察がはかどる!
・伏線張りがしっかりしているので、考察がはかどる!
・劇場で観た方が面白そう
それでは、行ってみましょ~。
美しい音に酔いしれる“音楽奇譚”
この作品は“音楽奇譚”と銘打たれておりますが、まさにそんな感じ!
音楽がとても美しいんです。
プロローグでは、美しくも悲しいような、どこか不気味なような… 『龍の宮物語』の世界観をそのまま表しているかのような音楽が鳴り響きます。
そこに現れる異形の者たち。
まるで百鬼夜行のよう。
そして、所々で流れる、百合子のバイオリンの音色。
流れてくるタイミング、バッチリですね。
計算されてます。
そして、玉姫と会った時に聞こえる雨の音。
この音が聞こえるたびに、清彦は玉姫のことを思い出す…。
音に気をつけて、何度も見てみたい作品です。
キャストの演技力が光る“本格的なお芝居”
『龍の宮物語』は、派手さがない分、演技力が試される演目だなぁと思いました。
THE・芝居で、とても本格的な感じ。
(難しい歌が多いようだったので、歌唱力も必須!)
主演で清彦役の瀬央ゆりあさんは、力はないけどまっすぐな性格の書生さんの役がよく似合っていました。
色んな方が「はまり役」と感じたのではないでしょうか?
玉姫役の有沙瞳さんは、じっとりとした雰囲気が凄かったです。
明るい役の時はカラッと明るいのに、玉姫は“怨念の塊”感が出てました。
本当にそこに、玉姫という可哀想な女の人がいるようで…。
あんな人に誘われたら、龍の宮に行っちゃうわ。
龍神 火照役の天寿光希さんも、 いかにも竜神という感じで貫禄が凄い!
あと、衣装が超好みでした♡
衣装も役柄も、とても似合っていました。
他の方もすごかったんだけど…全員は書ききれないのでこのへんで!
伏線が多いので考察がはかどる
バウで上演されてから、「これはすごい作品が来た」と話題になった『龍の宮物語』。
それは、伏線の張り方が絶妙なのも理由だと思います。
実際、上演が終わってからも、Twitter等でファンの方が考察をしているのをよく見かけました。
あちこちに散りばめられた伏線をまとめている方もいました。
山彦の正体とか…玉手箱とか…サクラタデとか…。
サクラタデと玉姫の笑顔、、、最後のほうで泣いた。
指田先生は、アイテムを効果的に使うのが得意なのかな?
私はまだ1度しか観れていないので、深い考察はまだできていません
でも、1度見ただけでも「ああ、あれはここに繋がるのね! ナルホド!」と思いながら観ることができて、とても楽しめました。
意外と、伏線張りがしっかりしている作品って少ないような気がします。
というか、伏線回収せずに終わるような駄作が、直近でありましたからね…(どの演目とは言わない)
舞台に限らず、伏線張り&回収が完璧な作品は、良作と呼べるでしょう。
伏線ほったらかしの作品は大嫌いです、個人的に
劇場で観たら何倍も感動すると思う
バウホールで上演したのを実際に観た方々は、「生の舞台で、バウホールでないと、あの感じは出せない」と口をそろえて言っていました。
映像でみていると、かなりスモークが焚かれているのがわかります。
そしてそこに、雨の音。
狭いバウホールの中で、あれだけスモークを焚いたら、雨のような湿っぽいにおいがしそうです。
また、“池の底にある龍の宮”を表現するのには、大きな劇場ではなく、バウホールのような小さな(狭い)劇場の方が向いているのでしょう。
劇場で生で観られたなら、もっとあの世界観に引き込まれていたと思います。
もう映像でしか観られないのが残念です。
『龍の宮物語』は間違いなく名作
大袈裟なキャラクター造形がどことなくアニメ&漫画っぽいので、「凡作だわ」「評判ほどではなかったわ」と言う人はいると思います。
確かに、合う・合わないはあると思います。
私はアニメやゲームも好きなオタクなので、普通に受け入れてしまったけど。
人によっては、「コスプレ感強め」と感じてしまうかもしれません。
でも、曲がとても綺麗だし、舞台の背景などのセットも良かったと思います。
お話の内容は、考察のしがいのある奥行きが感じられました。
キャストも素晴らしかったです。
『龍の宮物語』は、名作と呼んでもいいのではないでしょうか。
上演中に、あれだけ話題になりましたからね。
「これはスゴイ!」とハマってしまう人が続出したなら、それはきっと名作です。
時間があったら、また見返してみようと思います。
今回見逃した方は、次の放送を待ちましょう。
いつになるか分かりませんが、見て損はないですよ。
***
↓以下は私の考察…というか、疑問
玉姫は、1000年くらい前からあの血筋を祟っていたらしいですが…そんなに長い時間をかけても、清彦の家の血が絶えなかったのは何故なのでしょう?
7代くらい祟ったら、あっさり血なんて絶えてしまいそうなのに。
何だかんだで、自分を裏切った青年の血筋の人に謝ってほしくて、あえて殺さなかった人とかがいたんだろうか。
それとも、本気で根絶やしにするつもりはなかったのか???
このへんは、突っ込んだらヤボなんですかね。