食聖

こんにちは、カリーナです。

BSプレミアムで、星組『GOD OF STARS─食聖─』『Éclair Brillant(エクレールブリアン)』を見ました。
紅ゆずるさん&綺咲愛里さんの退団公演です。

“退団公演はだいたい駄作”なんて話をよく耳にしますが、『GOD OF STARS─食聖─』はその典型例で、つまらないお話でした。
キャラクターはとても個性的で良かったんですけど。

また、『Éclair Brillant』も、私にとっては退屈なショーでした。。。

好きなジェンヌが出ていれば、少しは楽しめるかなぁ…?
宝塚初観劇の人や、星組ファンでない人が見ても、楽しめないかもしれません。


個人的な感想を書いていこうと思います。




『GOD OF STARS─食聖─』はストーリーがつまらない

『GOD OF STARS-食聖-』は、賑やかなコメディ作品ですが、“内容が無いよう”です。

トップコンビ2人が最終的に子だくさん家族でハッピーになる、という大筋は良いと思います。
このトップコンビが好きだった人たちは感動するのだろうし、見終わった後に「なんか良い話だったな」という気持ちになります。

でも、ひたすら大人数で歌って踊るシーンは退屈で、料理対決シーンもイマイチ盛り上がりに欠けるような。。。
「あともうちょっとこうならな…」という残念ポイントが多すぎて、中途半端な印象です。
ほぼ駄作、という感じ。

どうやら、香港映画の『The God of Cookery-食神-』のパクリオマージュということなのですが、元ネタとなった映画の方は面白いのかしらん?

登場人物の個性爆発!キャラクターは面白い

『GOD OF STARS-食聖-』は、ストーリーはつまらないと感じましたが、キャラクターはとても強烈で面白いと思いました。

ホン・シンシン(紅ゆずる)

主人公のホン・シンシンは、紅ゆずるさんの個性が発揮できる役でした。
傲慢だけど、どこか憎めないところがあるような…。
アジアン・クッキング・コメディーという謎ジャンルにしっくりくる主人公です。
紅ゆずるさん以外が演じたとしても、ここまで魅力的なキャラクターにはならなかったでしょう。


アイリーン・チョウ(綺咲愛里)

私がとても気に入ったのは、ヒロインのアイリーン・チョウ
絶妙なピンク色の鬘に、ピンク色のジャージがめちゃくちゃ似合ってて可愛い

綺咲愛里さんが『霧深きエルベのほとり』のマルギット役を演じた時、「ご令嬢の役は似合わないな…」と思ったんですが、気が強いアイリーンは超ハマり役!
あて書きだから当然かもしれませんけど。

アイリーンは、宝塚のヒロインらしからぬキャラクターです。
健康サンダル持ってカンフーで闘っちゃうし、料理はヘタだし…。
でも、手作りクッキーを気になる人に渡すというのは、THE・恋するヒロイン!
カンフーで暴れる姿とのギャップがとにかくキュート♡


ピンク髪美少女+武闘派+ジャージってことで、りぼんで連載中の某4コマ漫画の主人公を思い浮かべてしまいました(先日、新刊が出ましたね)。




リー・ロンロン(礼真琴)

リー・ロンロンは、ヘタレ眼鏡君な料理人。
(一応「悪口じゃないよ」って前置きしておきますが、これが礼真琴さんに超似合ってました…)

でも、アジアのスーパーアーティスト、クリスティーナ(舞空瞳)に出会ったことで、一気にキャラ変!
クリスティーナに良いところを見せようと頑張って、カッコイイ料理人に変身(?)します。

最終的にはまたヘタレ眼鏡君に戻っちゃうんですが、私はどちらかというと眼鏡君の時の方が好きだな~。

歌って踊るシーンは、さすが!という感じでした。

『Éclair Brillant』はゆらゆら大人しめのショー

『Éclair Brillant』は、全体的に落ち着いた雰囲気のショー作品でした。
あんまり激しい振り付けはなくて、ゆらゆら揺れている場面が多かったかな…。

紅ゆずるさんは、腰をやってしまったという噂があります。タイムリーですね
そのせいか、いつも以上に踊っていなかったような…。
腰をかばっているように見えたのは、気のせいではないでしょう。

礼真琴さんと、舞空瞳さんのダンスは見ごたえがありました
それ以外は、個人的には印象に残るシーンがあまりなく、退屈だと感じてしまいました。

『GOD OF STARS─食聖─』は1度見れば十分かも

『GOD OF STARS─食聖─』は、ジェンヌさんたちの頑張りっぷりはすごかったです。
(そもそも、頑張ってない人はいないと思いますが)

ストーリーがもう少し面白ければ、個性的なキャラクターがもっと活きて、よかったと思います。
あと、覚えやすい歌がなかったのも、個人的にはマイナス点です。

気楽に見れるコメディなので、1度は見てみてもいいと思います。
でも、1度見れば十分な気もします。
機会があったら、ぜひ見てみてください。




****


※「駄作」というキーワードが出ると、「ジェンヌが頑張っているのに…」とか言い出す人が必ず出てきます。
頑張っているのは皆同じなので、その理論で行くと、宝塚の舞台は全て面白い名作ということになってしまいます。
でも実際は、そんなことないでしょ?
無理に褒めなきゃいけない、というのもおかしな話ですよね。

話がつまらない駄作になるのは、ジェンヌではなく、演出家の実力不足などが主な原因でしょう。
ズレた反論は、時間の無駄なのでやめてください。

neko_o_b



B9B28041-BC79-4E17-88D4-A3E53A4DB453