Flower Cage|カリーナの宝塚依存症ブログ

カリーナによる宝塚偏愛ブログ。個人的な感想や考察を、独断と偏見で綴っていきます。ちょっと辛口気味。

カテゴリ: 宙組


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こんにちは、カリーナです。

先ほど宝塚歌劇団の公式から、
残念なアナウンスがありました…。

・宙組大劇場公演
全日程中止

・雪組公演
11月23日まで中止

・タカスペ中止


XなどのSNSでは

「なぜ宙組以外も中止なの?」

「95期のトップたちが集まる最後のタカスペが中止なんて…」

と、落胆というよりは“泣いて激怒”系のファンも散見されます。。。





昨日、劇団から「SNSで中傷したやつ訴えるからな」というお達しが出たのは、ファンからの不満が噴出するのが目に見えていたからですね。

※昨日の件はこちら↓




私はコロナ禍でいろいろ学んだので、
「もう宝塚には何も期待しない」を貫いています。
先日の花組中止も「そうか…」程度ですみました。

ただ、
宝塚歌劇団はエンタメを提供しているわけですから、
本来はそれでは駄目なんです。

お客さんにワクワクしてもらって、
当日楽しんでもらう!

そのためにチケットを売っているのよね?

それなのにコロナ禍になったら、
病気は仕方ないけれど、公演中止ばっかり。

そりゃ、私みたいに
「もう期待しない」となる人、出てきますよ。
期待したら、あとから悲しくなるから。


で、今年のタカスペは、
95期のトップスターが勢ぞろいする最後の場だったんですよ。

私は「ライブ配信があれば見ようかな(プチ期待)」程度でしたが、
私の周囲やSNSでは、
泣いている人、怒っている人…大勢います。

特に今年は、
問題の宙組が、
そもそも出ない年だったので…

「どうして、無関係な組の公演までなくなるの?」

と、納得できないファンが多いようです。。。
明確な理由が、よくわからないし。
出演できる人だけで開催はできないのかな?

宙組の影響が、とうとう全組にまで及んでしまった


雪組さんも、お稽古が止まっているという噂がありましたが、
本当だったのかも…。
チケットがとんだ方、かわいそうですね。



宙組ムラ公演は、千秋楽もやらないんですね。
震災時にはこういうことが過去にもあったようですが、
今回のことは天災ではないですから、前代未聞!


でも、今しれっと再開している場合ではないので、
宙組公演に関してだけは、英断だと言えるでしょう。


今朝の新聞の広告、見ましたか?
文春と新潮のどちらの広告にも、今回の騒動についての見出しがデカデカと!!

「芹香斗亜」
「天彩峰里」
名前と顔写真も。。。


こんな状況下で、「再開しまーす」とは言えませんよね…。

私の予想では、『いじめはありませんでした、指導しただけです。再開します』というお知らせが出ると思っていましたが、少なくとも今回は違いました。

それとは全く逆で、
あれも中止、これも中止、という
とても残念な結果に…。


この調子で、花組全ツや柚香さんのプレ退団公演まで影響が出たら、

この恨みや悲しみを、
どこにぶつければいいのでしょう?


一つ、声を大にして言いたいのは、

亡くなった有愛きいさんは
何も悪くない

ってことです。

亡くなった子にヘイトがいくのは、明らかにおかしいです。

それだけは言っておきたいですね。




私はもう、宝塚にお金を落とすのは最低限にしようと決意しまして。
今日は悲しみを引きずらずに仕事を普通にするし、
そのお金は別の趣味に使います。

SNSにも、「スカステ解約しました」という人がいました。

今後、宝塚離れが
どんどん進んでいきそうですね。

『何を今さら。過去にも色々あったけど結局続いてるんだよ』
という意見も見かけましたが、今回もソレで乗り切れるかな?


宝塚ファンは、前日に釘を刺されたので、
「誹謗中傷!」と言われないように
お口にチャックして(させられて)いますけど、

ネット以外のところでは、結局ボロクソ言われますからね…



人の心が離れていくのは、
残念ながら止められないのです。



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大好きな彼と復縁・結婚できる!古代中国の【縁結び術】







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こんにちは、カリーナです。

先ほど宝塚歌劇団公式から、

「SNS等で誹謗中傷するな。した人は削除しろ。削除しない場合は開示請求とかするぞ」

という内容のお達しが出ました。

(明日、宙組再開のお知らせとかするんだろうな。その対策かな)


それで当ブログの記事を見直したんですが、


記事を、一部「非公開」にしました。




非公開にした理由


・記事の情報元として引用したものが、
誹謗中傷とまではいかないが、
デタラメの可能性があるから

(例:情報通を自称するXユーザー等)


・内容は問題ないが、表示がバグっていて、直すのに時間がかかるから

(今まで気づかなかった…。原因不明なのですぐ直せません)




文春報道をもとにした記事については、バグがなければ削除などはしない予定です。

・私自身は「○○さんが犯人だ」とか「○○さんがイジメをしたんだろ!」とは言ってない。真実はわからないので、劇団からの発表を待つというスタンス

・文春の内容は、一部は真実だと思っている

・いじめがあったなら、無かったことにされたくない

以上の理由から、とりあえず公開したままにしておきます。


↑この予定だったのですが、
宙組ファンに

「文春記事を消せ!いじめは一切なかったのだ!」としつこく絡まれた

ので、「うわ~信者こわ~い」と思いつつ、

大半を非公開にしました。

私も仕事が忙しいのでね、
変なの絡まれて、相手するのが時間のムダ!なの。


「有愛きいの名前を出しただけでも誹謗中傷!」は、
さすがにヒステリーがいきすぎていると思いました。
死者を悪く言ったら犯罪ですけど、私そんなことしてないし。


それなら消したほうがお得だよね。
これでお互いスッキリ。

だけど私自身があとで読み返したいので、
完全削除ではなく、「非公開」です。

※私以外の人には見えなくなりますので、問題ありません。





Xや5ちゃんねるには、
酷い誹謗中傷が
たくさん書かれていますよ。

宝塚ファンは、たかが知れている感じですが、

ヅカオタではない一般人のほうが、
ひどい中傷をしている…という印象があります。



最近Xでよく見かけるポストは、「叱責は、指導に入るのか、いじめになるのか?」という話題。
この程度なら、誹謗中傷とまでは行かないでしょう。
ファン同士で言い合いしてるだけ。



誹謗中傷になりそうだと感じたのは、

・亡くなった方への悪口

・いじめ加害者とされる方への、明らかな暴言・罪人扱い

このへんかなぁ…。一発アウトよね。

さすがの私も、ここまでの事はどこにも書いてませんが。

匿名掲示板や、Xの捨て垢っぽいところだと、見かけます。酷いですね。



明日は色んなニュースが出るんだろうな。
覚悟しておこう。




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大好きな彼と復縁・結婚できる!古代中国の【縁結び術】







芹香斗亜いじめ

こんにちは、カリーナです。

先日、宝塚OGの星条海斗さんが、インスタライブをしたそうで、
アーカイブ動画を拝見しました。

宙組のいじめ疑惑と、
有愛きいさんが亡くなったことをうけて、
宝塚での「先輩からの叱責」文化などについて話されていました。


それを見たら、
パワハラやヤケド傷害疑惑はともかく、


少なくとも「叱責」の部分は、
宝塚(芸事の世界)では昔から当然のことであり、
いじめではなく「愛のムチ」だったこと、

そして、コロナ禍のために
先輩・後輩のコミュニケーションがうまくとれず、

これまで以上の負担が
下級生にかかっていた可能性

が見えてきた気がしました。






星条海斗さんのアーカイブ動画は「すぐに消す」とのことだったので、
もう現時点では消えているかもしれません。

とても長い動画だったので、
思い出しながらの要約になりますが、


「今回の事件は、
コロナ禍による影響が大きいのでは?」という内容でした。



・昔から先輩からの叱責はあった

・しかしコロナ禍の前は、無礼講の飲み会の席などで「あの時先輩チョー怖かった」「あんたができないからだよ」のノリで、吐き出す場所があった

・でもコロナ禍により、先輩と後輩のコミュニケーションの場が減った

・同期たちと食事をする機会も減ったので、吐き出す機会も減った

・新人公演やお茶会など、あらゆる機会を奪われた下級生は「宝塚のことが何もわからない」状態。そこに上級生がコロナ禍前と同じ感覚で叱責すると、下級生は困ってしまう

・コロナ禍前は、叱責した先輩が、新人公演後などに「上手くできたね!」という感じで抱きしめて褒めてくれた。それでやる気も出た。「あれはイジメじゃなかったんだ!」と思った

・しかしコロナ禍はソーシャルディスタンスの影響でそういうものがなくなっていた可能性がある(一方的に叱責するのみで、褒めるところまでフォローが行き届かなかった)

・コロナ禍になり、大人数で一斉に出演する場面が減った。少ない人数で出演してばかりいると、組の一体感などもなくなってしまう

・亡くなった子のことは忘れない

・上級生のことも下級生のことも責めないでほしい


↑細部が違ったらごめんなさい。

でも、こういうニュアンスのことを
たくさんお話されていました。


これを聞いてから、先日の文春記事を読むと、
少なくとも

「叱責した上級生は、いじめている感覚は一切なかったのでは?」と思えてきます。

これまでも自分たちが言われてきたことを、言っただけ。



けれども、
下級生たちのほうは事情が違います。

タカラジェンヌとして経験すべき新人公演などの機会を奪われたので、
わからないことが多すぎる。

だから、そこに以前通りの叱責をしても、
下級生は受け止めきれない。


そして、上級生とのコミュニケーションをとる場がないので、
一方的に叱責される形となり、
まわりに吐き出すこともできない。


上級生は上級生で多忙なので、
コロナ禍前ならできたかもしれない
「飲みの席でのフォロー」
「新人公演後に褒めてあげる」
などのアクションをとれなかった。



星条海斗さんの話している内容を聞いていると、
「上級生の認識としては、イジメではなかったんだろうなぁ」と思えてきました。


芸事に関する激しい叱責は、少なからずあったのだと思います。

上級生の仕事だからです。


※文春に書かれている、明らかなパワハラについてはまた別ですが。



星条海斗さんは、亡くなった有愛きいさんのことは「忘れない」と仰っていました。

かといって、追い詰める一要素となったかもしれない、芹香斗亜さんをはじめとした上級生4人を責めているわけでもありません。
4人を無理にかばっているようにも見えませんでした。

あくまでOGとして、中立的な見方をされているように感じました。



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某スクールの先生のブログもたまたま読みましたが、
「芸事をやるには、このくらいの叱責は普通」というように書いてありました。

(まぁ、それについては異論はあまりないですよね。芸事の世界は厳しいので!)

それと同時に、

「叱責後に褒める等のフォローを、
私はできる状態だが、

忙しい上級生に、そこまでの全てのフォローをさせるのは酷」

とも書かれていました。



私には、真実はわかりません。

コロナ禍以前なら、褒める等のフォローがあったのか?
それとも宙組には、はじめから無かったのか。。。



でも、コロナ禍の影響が、
少なからずあるように思えます。


コロナ禍は、思わぬところに、
予想以上に悪い影響を与えていたのですね…。




宙組は22日まで公演中止…となっていますが、
再開できるのでしょうか…?

噂では、全ての組でヒアリングをしているとか。
雪組は、お稽古が止まっている説があり、雪組ファンの間で不安視する声も。



あと、文春がまた新しい記事を出しそうでしょ。
どうなるんですかね。

ほかの組にもどんどん影響が出ていて、私も不安です。


先の見えない状況が、まだまだ続きそうです。




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大好きな彼と復縁・結婚できる!古代中国の【縁結び術】







有愛きい火傷


こんにちは、カリーナです。

『宙組の娘役・天彩峰里さんが、有愛きいさんをいじめた疑惑』

について、さまざまな憶測が飛び交っています。

今年の2月ごろに、文春によって、

「天彩峰里さんが、
下級生の有愛きいさんの顔に、
ヘアアイロンで火傷を負わせた」…と報じられていました。

***

※10月4日の最新の文春記事に

「おでこにヘアアイロンが当たったことは両名から聞いた」と書かれています。
それ自体は事実だったことを、劇団が認めました。

ただし、いじめだという認識ではないようです。

***


※10/11追記

文春にて、「宙組トップスターの芹香斗亜さんが、有愛きいさんをいじめていた」という報道がありました。
ヘアアイロンのいじめも事実で、もみ消しをしたとも書かれています。


***

そのため、
人々の関心を集めているのが、

「結局、有愛きいさんのおでこに
やけどの跡はあったのか?」

という部分のようです。

私は、有愛きいさんがやけどを負っていた時期の
舞台映像を確認しました。

結論から言うと

「やけどの傷跡を、
隠していた可能性が高い」

ということになります。





●宙組のいじめ疑惑とは?

文春の記事によれば、いじめ事件の経緯はこんな感じ。↓


宝塚歌劇団には「新人公演」というものがあります。

・本公演…下級生からベテラン上級生まで、全員が出演。

・新人公演…下級生たちだけで、同じ公演を上演。



本公演で天彩峰里さんが演じる役を、
下級生の有愛きいさんが演じる、という時がありました。

このとき必ず下級生は、本役の上級生に
あいさつをするのが決まりとなっています。

どうやらその際か、指導をする時間を設けたときに、
いじめ事件が起こったようです。

具体的に言うと、

天彩峰里さんが「前髪の作り方を教えてあげる」的なことをいって、有愛きいさんの前髪をヘアアイロン(コテ)でセットしようとして、

故意にヘアアイロンを
有愛きいさんの顔(おでこ)に当て続けた、というのです。



有愛きいさんが嫌がったけれども、
天彩峰里さんがアイロンを当て続けた…と、記事には書かれています。

***

※11/16追記
ご遺族の会見で、代理人の弁護士が、これらの被害が事実であったと主張しています。
亡くなった有愛きいさんの、当日のLINEも証拠として残っています。

文春報道にあったとおり、
・3センチ程度のやけどの跡が残った
・皮膚がめくれるほどの酷いやけどであった

ということを、有愛きいさんのお母様が見ています。

***

これが本当なら、
有愛きいさんのおでこには、
やけどの跡が少なからず残っているはずです。



●いじめ直後の映像では「前髪でおでこを隠していた」


いじめがあったとされる直後の映像を、
私が実際に確認してみました。

宝塚ファンの多くが視聴している、
CSの宝塚歌劇団の専門チャンネル
「タカラヅカ・スカイ・ステージ」にて、

該当の新人公演の映像が、数か月前に放送されました。


本役の天彩峰里さんは
おでこが丸見えのヘアスタイルで演じていましたが、

有愛きいさんは、
おでこをしっかり隠せる
前髪アリのかつらをかぶって演じていました。

(地毛かもしれませんが、私には分厚い前髪ウィッグに見えました)

※証拠画像については、著作権違反になるため、掲載することができません


一般的には、本役さんの髪型に合わせることが多いので、
わざわざ前髪アリのかつらをかぶるのは
少し違和感があります。

ただ、「絶対に本役と同じにしないといけない」という決まりはありません。


そしてこれも重要なところですが、
この映像は、有愛きいさんがハッキリ映っているシーンが少ないため、
「新人公演のすべてのシーンで、前髪をがっつり隠していたかどうか」までは
確認がとれませんでした。

(主演やメインヒロインだと、顔アップで映ることも多いのですが、有愛きいさんは違うので)


冒頭にも書きましたが、
「ヘアアイロンがおでこに当たったことは事実」だと、劇団は認めました。
ご遺族も、やけどの傷跡を見ているし、写真も残っているそうです。

その時のやけどの跡を隠すために、前髪アリにしていた可能性があります。




●有愛きいの火傷の跡は治った?

これも、宝塚ファンしか読まないような本ですが、
『宝塚おとめ』というものがあります。

宝塚おとめ2023年度版: 宝塚ムック (タカラヅカMOOK)
宝塚クリエイティブアーツ
2023-04-25



宝塚歌劇団の、タレント名鑑のようなものです。
写真とプロフィールが全員分載っています。

有愛きいさんの写真は、
おでこが全部見える髪型でしたが、

やけどの跡のようなものは見当たりません。


ただ、こういう写真は肌を若干修正しますので、
ここに映っていなくてもおかしくはありません。


この他にも、CS放送の番組(修正のしようがない映像)も見ましたが、
おでこに火傷のようなものは、見つけられませんでした。

まぁ、もしそんなものが映っていたら、
宝塚ファンの皆さんが
「いじめは本当だったんだ!」と騒ぎますよね。

傷跡はきれいに完治した、と考えられます。


●前髪でおでこを隠していたのはヘアアイロンのせいかも


やけどの跡は、治って消えたのか?

それとも、元々、深いやけどをしていなかったのか?


ファンが確認できる写真や映像だけでは、ハッキリしたことは、わかりませんでした。


ただ1つ言えることは、
「おでこにヘアアイロンが当たったのは事実」ということ。

珍しく、あの隠ぺい体質の宝塚歌劇団が、そこは認めました。
おでこにジュッとヘアアイロンが当たったのは確かなので、やけどはしていたのでしょう。


該当の新人公演の映像は、今後はもう放送されないと思います…。
今からCSに加入しても、たぶん見れないと思いますので、そこだけはご注意くださいませ。


そして、天彩峰里さん。
やけどの件が故意であっても、ただの事故でも、
謝罪くらいはしたらどうですか。

「ごめんなさい」のたった一言が言えないなんて、残念でなりません。




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大好きな彼と復縁・結婚できる!古代中国の【縁結び術】







パガド意味

こんにちは、カリーナです。

宙組公演『パガド』~世紀の奇術師 カリオストロ~

宙組新トップコンビ・芹香斗亜さんと春乃さくらさんの、大劇場お披露目公演となります。



ところがどっこい、

あらすじ(解説)を読んで、
私はキョーレツな違和感をおぼえました。

私がおかしいと感じたのは、以下の2点です。

・タロットカードの「奇術師」は、そもそも1枚目のカードではない。

・「奇術師」のカードを、パガドと呼ぶことは一般的にはしない。


ええ?田渕先生が間違ってるの!?

もしそうだとしたら、キキちゃんの危機!!

ということで、じっくり検証していきますよ~。





「奇術師」のカードは1枚目ではなく2枚目

しょっぱなからですが、

そもそもタロットカードの「奇術師」は、1枚目のカードではありません。


“パガド”とは、タロットカードの一枚目、“奇術師”のカード。



田渕先生は、あらすじ冒頭にこう書いているけど…。
違います。


タロットカードは78枚で構成され、そのうちの22枚を大アルカナと呼びます。

大アルカナのカードには、それぞれ番号がふられています。
つまり順番は、以下の通りです。

0番 愚者
1番 奇術師(魔術師)
2番 女教皇
3番 皇帝
19番 太陽
20番 審判
21番 世界

0番~21番で、合計22枚。

つまり、奇術師のカードは
タロットカードの「2枚目」のカードなんです。

デッキによって、一部の番号が変わることはありますが、
愚者や奇術師は、絶対にこの番号と決まっています。

だから正確に言うなら、
「奇術師は、タロットカードの番号が1番のカード」となります。



以下は、タロット占いの有名な専門書からの引用です。

<0愚者>で生まれた魂が旅をはじめ、<1魔術師>でなにかを成しとげようという意思を持ち、<2女司祭>ではじめて他人の存在を意識し……その後も様々なテーマを経験して最後の<21世界>で完成を見るのです。
引用元:LUA著「78枚のカードで占う、いちばんていねいなタロット」p20 日本文芸社


大アルカナは、0番の「愚者」というキャラクターが、21番「世界」までを旅するストーリーとなっています。

そのため、何が何でも、タロットカードの1枚目は「愚者」でないといけません。


「パガドはタロットカードの1枚目」はミヒャエル・エンデ由来?

検索して調べたところ、
「パガドは、タロットカードの1枚目」と書いてある小説が見つかりました。

ミヒャエル・エンデ著『鏡のなかの鏡』。
(誰だかわからない?『モモ』の作者だといえば、ピンとくるでしょうか)

私はこの本を読んだことはありませんが、ネットを探すと、作品の一部を引用しているページがありました。(このページ


そこには「パガド」という聞き慣れない名前と、「タロットカードの一枚目」という説明があります。

ここから分かることは、

・少なくともミヒャエル・エンデは、タロットカードの1枚目が「奇術師」だと勘違いしていた。

・田渕先生が、『鏡のなかの鏡』を読んで参考にした可能性が高い。

ということですね。




奇術師のカードを「パガド」とは呼ばない?

さてここで、そもそもの公演名『パガド』について。

通常、タロットカードの奇術師(魔術師)のカードを、「パガド」と呼ぶことはありません。

一般的なタロットカードは、英語表記です。
奇術師なら「THE MAGICIAN」表記がメジャー。

スペイン語のものも流通しています。
つづりは「EL MAGO」です。


あとはイタリア語表記ですが、
「Il Bagatto」(イル・バガット)というのがありました。


ん?
「バガット?」


残念ながら、私が調べた限りでは、
「パガド」と発音する国の言語を見つけることができませんでした。

でも、まさか英語圏の人もね、
「THE MAGICIAN」のことを、日本では「マジュツシ」とか「キジュツシ」とか呼んでいるなんて、知らないと思うの。

もしかしたら、マイナーな国の発音では、バガットがさらに変化して「パガド」なのかもしれません。

※ミヒャエル・エンデはドイツ人だけど、ドイツ語ではなさそうでした。
ドイツ語だと「Magier」。

オカルト的観点からみるタロットと「パガド」(手品師)

ネットの海はすごいですね。
「専修大学学術機関リポジトリ」に、面白い論文がありました。

ありがたく引用させていただきます↓

3 パガド(Pagad)
コップの使い手は、現在のゲームにおいては「パガド」と呼ばれる。この
名称は、われわれ西洋の言語において類似したものはなく、純粋に東洋的な
もので、巧みに選ばれたものである。「パグ」(Pag)は東洋では、長、師、主
〔 84 〕
人を意味し、「ガド」(Gad)は運命を意味する。実際、彼はヤコブの棒、あ
るいは三博士(マギ)の棒を持ち、運命を意のままにする者として表される。

ここでようやく「パガド(Pagad)」と、スペルまで書かれたものにたどり着きました!

ただ、タロットカードについての論文だけど、べつに「タロットカードの奇術師がパガド」とは書いていません。

コップの使い手→手品師(奇術師)→タロットカードの「奇術師」がパガド

こういう、連想ゲーム的なこじつけはできるけど。

でも、ミヒャエル・エンデは、こんなことまで知っていたのかしら?

コップの使い手(≒奇術師)をあらわす、ここでいうパガドというのは、完全に造語なのです。

「とある西洋人が、オカルト思想をベースに、東洋の単語を2つ組み合わせて作った名前が『パガドだった」

というだけ。
(そもそも、どこの国の言葉だろう?東洋って広すぎるよ~)

イタリア語の「バガッド」が、これに関係しているとは思えません。。。


少なくとも「奇術師はタロットの1枚目」は間違い

なんだか、ムダに細かく検証してしまいました。

1つだけ確実なのは、「タロットカードの奇術師は、1枚目ではなく2枚目」ってこと。

「パガド」については、うやむやになりましたが…
もし田渕先生が、ミヒャエル・エンデの小説だけを参考にして「パガド」と名付けたなら、非常に危険だと思いました。

いや、もしかしたらね、
田渕先生の手元に、もっとすごいタロット占いの専門書とかがあるのかもしれませんよ。
アレクサンドル・デュマ・ペールさんが書いた「Joseph Balsamo」に、「パガドはタロットの1枚目」って書いてあるのかもしれませんよ。

でも、ネットでいくら探しても、「パガド」表記をしている占い師さんのブログ等が引っかからないということは…

そして、このほかに「パガド」という名称自体、テロリストの団体名くらいしか出てこないってことは…

そういうこと、なのだと思います。



*お願い*


誰か…芹香斗亜さんのファンの皆さん、、、

どうか「奇術師はタロットの1枚目じゃないですよ」とだけ、劇団に電話でもメールでも、してくれませんか。


このままだと、間違った内容のまま台本が書かれるかもしれません。

歌詞の中にも「奇術師はタロットの1枚目~♪」みたいなフレーズが入っちゃって、キキちゃんが変な歌を歌うハメになるかもしれません。

印刷物も、ぜんぶ間違ったままになります。

大切なお披露目公演ですからね。
ぜひ、指摘してあげてください。

もしくは、このブログ記事を、SNS等で広めてください。




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