こんにちは、カリーナです。
宝塚には数々のショー作品がありますが、星組の『Killer Rouge(キラールージュ)』は私が好きなショー作品のひとつです。
このショーには色々な曲が使われていますが、私がびっくりしたのは、ものすごくマニアックな曲が使われていたこと!(サイトーの犯行)
そしてその曲には、もっともっとマニアックなウラ話が潜んでいるのです。
今回は、『Killer Rouge』を観るのがもっと楽しくなる?かもしれない、マニアックな豆知識をご紹介します!
目次
マニアックな曲「罪な薔薇」ってどんな曲?
『Killer Rouge』の作・演出は齋藤吉正先生。オタク趣味全開で、アニソンなどをブッ込んでくるので有名な先生ですね。
いわゆる“サイトーの犯行”。
その先生が『Killer Rouge』で選んだ曲が、なんと「罪な薔薇」。
この曲は、『魔界戦記ディスガイア2』という、オタク少年向けのゲームで使われていた曲でした。
なんてマニアックな選曲なんだ……!!(初見の私の正直な感想)
おそらく、宝塚歌劇を観に行っている客層を考えると、この曲を聴いてすぐに曲名が分かる人は少ないと思います。
私はすぐ気づいてビックリしたんですが
『魔界戦記ディスガイア』は、魔王の息子やら悪魔やらが出てきて、敵モンスターを倒す感じのゲームです。
現在アラサーの男性ならドンピシャ世代でしょう!
これを書いてる私は女ですけど(^^;)
ショーの中で、華やかなジェンヌが歌っているので誤魔化されがちですが、よく聴くと歌詞が物騒なのはそのためです。
『裏切りなど~もう~ 悪徳じゃない~♪』
『踊れ愚か者ども~ 殺戮の饗宴に~♪』
宝塚の舞台上で、まさか殺戮の饗宴をしでかすとは。まさにサイトーの犯行。
「罪な薔薇」の作曲者は、宝塚風の曲を作曲したことがある!
曲の紹介が終わったところで、今回のトリビアです。
「『罪な薔薇』の作曲者は、過去に宝塚風の曲を作曲している」
「罪な薔薇」の作曲者は、佐藤天平さんです。
星組『Killer Rouge』で曲が使われることが決まった時の、佐藤天平さんの反応がこちら。
佐藤天平@tenpei7【特報】宝塚歌劇団星組のステージ「Killer Rouge」で
2018/04/29 22:20:04
「罪な薔薇」が歌われています(佐藤天平作曲)
罪な薔薇は、カラオケでもたくさんの人に歌われていますが
ついに宝塚のステージでトップスターさまに歌われるなんて感激です☆☆
う~ん、嬉しそう!
それもそのはず。
何故なら彼は、宝塚をイメージしたミュージカル風の曲を、過去に作曲したことがあったのですから。
長年、心のどこかで宝塚を意識して作曲されていたと思うので、かなり感慨深かったのではないかと思います。
宝塚風ミュージカル曲を沢山作曲した佐藤天平
佐藤天平さんは、ゲーム音楽の作曲家としてとても有名です。
彼が有名になるきっかけになったのは、『マール王国の人形姫』シリーズ。
「罪な薔薇」が使われていた『魔界戦記ディスガイア2』を作ったのと、同じゲーム会社の作品です。
このゲームの特徴は、物語を進めていくと、ミュージカルのようにキャラクター達が突然歌い出すというところ。
ゲームのジャンル名は、そのまんま「ミュージカルRPG」でした。
簡単に言うと、某ネズミー映画が可愛いゲームになった感じ。
このゲームには、宝塚をイメージしたような男装の麗人キャラもいて、それだけでも宝塚チックでした。
正確には宝塚というか、モデルになったのはベルばらのオスカルかな?
しかしさらに宝塚感が増したのは、シリーズ3作目の『天使のプレゼント マール王国物語』でのこと。
佐藤天平さんは公式設定資料集的なものの中で、とある曲に対して、“タカラヅカ風に作曲した”と明言されていました。
宝塚を意識して作曲したという曲は、言われてみれば確かにタカラヅカちっくで、男女の悲恋を歌った物でした。
当時まだ子供だった私は「本当に宝塚で歌ってくれないかなぁ」と思ったものです。
まさか約20年後に、『Killer Rouge』のほうで、“殺戮の饗宴に~♪”のほうが歌われる日が来るなんて思ってもいなかったんですけど!
そっちかよ!みたいな(;^ω^)
齋藤先生、ソニアさんの歌やペコニャンの歌ではいけなかったんですか……?
「気高き華の掟」なんて、めっちゃ宝塚な雰囲気でしたよ。
あえて宝塚風でもなんでもない曲の方が、驚きがあっていいのかもしれませんが。。。余談:紅ゆずる&綺咲愛里でクルクル踊ってほしかった
余談ですが、「罪な薔薇」には、実は公式でアニメーションもついております。
YOUTUBEで探すと出てきます。
そもそもこれ、ゲームのOP映像用の曲なんですよ。
このサビのところで、主人公の青年と、魔王の娘がクルクル踊るんですけど、決めポーズがどことなく宝塚!
娘役が、背中をグッと反った感じ!!
綺咲愛里さん、「魔王の娘」役がメチャクチャ似合いそうなので(※褒めてます)、紅ゆずるさんとクルクル踊ってほしかったな~と観るたびに思います。
可愛い拳銃を持ってバーン!とするシーンもあるので、客席に向けてハートをバーンと撃ち抜いてほしかった。
映像を観て頂ければわかりますが、この魔王の娘が超カワイイんです♡
小悪魔タイプのあーちゃんにピッタリだと思うんですけど!
まぁ、あそこはあの2人の見せ場ではないと思うので、やめておいたんでしょうね。
あと、元ネタを知らないと「何じゃこりゃ」って感じかも。
裏話を知れば、ショーが何倍も楽しくなる!
ショーって、そのまま観てても煌びやかで素敵ですけど、「実はこの曲にはこんな裏話があってね」みたいなのがあると、さらに楽しめますよね。
「罪な薔薇」の作曲者は、過去に宝塚を意識したミュージカル曲を何曲も作曲していました。
「罪な薔薇」そのものは宝塚イメージではなかったと思うのですが、そういう人が作曲された曲だと思うと、また違った見方ができるかもしれません。
知識があればあるほど、ショーを観るのが楽しくなる♡
次に『Killer Rouge』を観る時は、今回の豆知識をちょっとだけ思い出してみてください。
【後日談】(9/3追記)
佐藤天平@tenpei7佐藤天平作曲「罪な薔薇」について、ブログで紹介していただきました♪♪
2019/09/02 22:46:50
ありがとうございました♡ https://t.co/XajIM8QPDX
カリーナ♡柚香光中毒患者@flowercage_t@tenpei7 佐藤天平さま(n*ω`*n)ご本人にお読みいただくとは思ってなかったのでビックリしました!
2019/09/03 00:11:26
マール王国無印からずっとファンです♡日本一作品のオリジナルサントラもアレンジサントラもほとんど持ってます~!今後、ラ・ピュセルの曲なんかも使ってほしいなと期待してます♡
まさかのご本人様降臨で、管理人は嬉しさのあまり浮かれポンチな返信をしてしまいました。
私、ここのゲーム会社の作品が本当に好きで、限定版特典のオリジナルサントラとか、後日発売されたアレンジサントラとか、ほとんど買ってたんですよね……。
学生のお小遣いで、よく全部買えたなぁと今でも思います。
今もiPodの中には、佐藤天平さん作曲の曲がいっぱい♡
個人的におすすめで今でも買えそう?なのは、ルフ魔女のアレンジサントラ。
歌う曲は少ないですが、「罪な薔薇」が気に入った方は是非!!(販促)